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漢方薬とサプリメントの違い

漢方薬とサプリメントの違い

漢方薬とサプリメントの違い

何となく身体によいイメージの漢方薬とサプリメント。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。メリットとデメリットをあわせて解説します。どちらを選べばよいか分からない方は参考にしてください。

漢方薬とサプリメントの違い

漢方薬とサプリメントには主に次の違いがあります。

食品に分類されるサプリメント

サプリメントは、豊富な栄養を含む食品からエキスを抽出するなどして作られます。食品の成分を凝縮しているので、効率よく栄養を摂れる点が特徴です。このことは、青菜野菜を粉砕して作った青汁をイメージするとわかりやすいはずです。食品なので、病気が治るなどの効果・効能は謳えません。

ただし、最近では効果・効能を謳える機能性食品・特定保健用食品が登場しています。これらの食品は効果・効能を謳えますが、あくまでも「食品」なので医薬品と同等程度の効果・効能を期待できるわけではありません。また、機能性食品・特定保健用食品に分類されているのは、サプリメントの中でごく一部の商品だけです。

サプリメントは「食品」なのでさまざまな環境で作られています。医薬品レベルの工場で作られているものから、信頼性の低い工場で作られているものまであります。効果・効能の信頼性もさまざまです。

機能性食品や特定保健用食品のように信頼性の高いものもあれば、よく分からないものもあります。あくまでも、健康を補助する「食品」なので、その品質は製品により大きく異なります。

医薬品に部類される漢方薬

漢方薬は、さまざまな生薬を組み合わせることで作られます。生薬には、生姜やウコンなどのように食品に分類されるものと、アシュワガンダなどのように医薬品に分類されるものがあります。

病気を治すため、あるいは体質を改善するため、食品や医薬品を組み合わせたお薬が漢方薬です。医薬品に分類される生薬を使用している漢方薬は医薬品に分類されます。これらの漢方薬には、病気を治す働きや体質を改善する働きがあります。

つまり、サプリメントより高い効果・効能を期待できます。医療機関で処方される漢方薬の中には、保険が適用されるものもあります。漢方薬の効果・効能は2000年以上にわたる歴史と科学的な根拠により裏付けられているので、漢方薬はサプリメントより信頼性が高いと考えられています。

漢方薬とサプリメントでは選び方が異なる

サプリメントは、不調など気になる点にあわせて自由に選べます。期待できる効果・効能などをもとに選べばよいだけです。対する漢方薬は、効果・効能だけを見て選べばよいものではありません。

どのような体質の人がどのような症状に悩んでいるかなどを考えて選ぶ必要があります。同じ「身体がだるい」という症状でも、体質が違うと選ぶべき漢方薬は異なります。サプリメントはレディメイド、漢方薬はオーダーメイドが基本といえます。

漢方薬とサプリメントのメリット・デメリット

漢方薬のメリットは、サプリメントに比べ信頼性が高いことです。医薬品に分類される漢方薬は、病気の治療や体質の改善ができます。自分の体質に合わせたオーダーメイドの治療を受けられる点も漢方薬のメリットといえるでしょう。

一方のデメリットは、漢方薬選びが難しいことです。自分に合った漢方薬を選ぶには、漢方外来や漢方薬局を利用する必要があります。

対する、サプリメントのメリットは、効果・効能を確認するだけで製品を選べる手軽さです。しかし、効果・効能の信頼性や製品の信頼性は漢方薬に大きく劣ります。気になる症状などがある方は、サプリメントより信頼性の高い漢方薬を利用したほうが良いでしょう。

  漢方薬 サプリメント
分類 医薬品(一部を除く) 食品
信頼性
保険 〇※1 ×
オーダーメイド ×
手軽さ ×

※1.すべての漢方薬に保険を使えるわけではありません。

漢方薬とサプリメントは何が違うのか

漢方薬とサプリメントは何が違うのか

漢方薬とサプリメントは、同じ天然素材を使用していたり、なんとなく体に良いイメージがあったりと共通項が多いです。

しかし、漢方薬とサプリメントの間には、実ははっきりとした違いがいくつか存在しています。

漢方薬とサプリメントは、一体何が違うのでしょうか。

サプリメントは栄養摂取のサポート用に開発された健康食品

サプリメントとは、食品の中に含まれる特定のビタミンやミネラルなど、健康の増進に役立つと考えられる栄養素の摂取を助けるために開発された健康食品です。特定のビタミンなどの摂取を補助するものだけでなく、最近はハーブや野菜などの天然素材を使用していることを売りにしたサプリメントも増えてきました。

錠剤など薬のような形をしているものが多いので一見薬のようにも見えますが、病院で処方されるような「医薬品」に当てはまるものではありません。サプリメントは健康食品と同じように分類されることが多く、あくまでも「食品」である、と定義されています。

漢方薬は医薬品の定義に沿って作られている

病院から処方される漢方薬は、全て「医薬品」という分類に分けられています。

医薬品は法律で基準が細かく定められており、この基準にきちんと合致するものだけを「医薬品」と呼んで区別するようにしています。

医薬品と指定されるための具体的な条件として、

  • 日本薬局法に定められているもの
  • 疾病の診断、治療あるいは予防に用いられることが目的で、機械器具などでないもの
  • 身体の構造・機能に影響を及ぼすことが目的とされているもので、機械器具などでないもの

と定義されています。[1]

治療、または予防に使用されるもので、人体の構造や機能に影響を与える目的で使用されるものだけが「医薬品」という定義に当てはまるので、逆に言うと人体に影響を及ぼすかどうかよく分からないものに関しては医薬品と名乗ることはできないということです。

少なくとも病院から処方される漢方薬は、全てこの医薬品の定義に沿って作られています。

天然素材からできている漢方薬は体になんとなくよさそう、という漠然としたイメージで選ぶ方もいますが、病院で出される漢方薬には、全て医薬品と定義されるだけの効果・効能の根拠がある、と考えることができるのです。

同じビタミン剤でも医薬品と分類されるものとそうでないものがある

サプリメントの中には、特定のビタミンを配合したビタミン剤などもあります。

ビタミンを含有したサプリメントがサプリメントコーナーに並んでいるのをドラッグストアなどでよく見かけます。しかし、ビタミン剤の中には同じビタミンが入っているにもかかわらず、「サプリメント」と「医薬品」の二種類があるものも存在しています。

例えば、ビタミンB12は大手製薬会社のサプリメントとしても出ていますが、同じビタミンB12を含んでいる医薬品が「メチコバール」という名前で病院から処方されることもあります。入っている主成分は同じビタミンB12なのに、何故このような違いがあるのでしょうか。

医薬品とサプリメントの違いは、「間違いなく効果があると断言できるかどうか」という点です。

医薬品は先に定めた医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律の定義に当てはまることはもちろん、医薬品として承認されるまでに何度も臨床実験を繰り返し、医薬品を認定する委員会によって「確実に効果がある」ということが認定されるようなデータが集まって初めて医薬品として認証されます。

一方のサプリメントは、食品に分類されます。食品衛生法などの食品に関する法律に従う必要はありますが、それ以上のルールは特にありません。そのため、医薬品と違って効果や効能をはっきり謳うことは禁止されており、「健康の増進に役立つ」「身体の機能を助ける」などの表示にとどまっています。

「機能性表示食品」や「特定保健用食品」は科学的根拠に基づいて表示されている

健康機能を助ける作用がある食品の中でも、厚生労働省が個別に認可した食品は「保健機能食品」と呼ばれています。

この保険機能食品は「機能性表示食品」や「特定保健用食品」などの分類があり、食品の中に含まれる特定の成分の規格基準において、有効性や安全性などの審査をクリアしたものにのみ表示が許されています。

審査は科学的な根拠に基づいて行われるので、「糖の吸収をおだやかにする」「お腹の調子を整える」などの食品の具体的な機能を表示することができるようになります。

ただし、このような表示をすることが許されてはいますが、特定保健用食品も機能性表示食品も分類上は「医薬品」ではなく、あくまで「食品」であることに変わりはありません。

このような健康食品は、今健康な人が健康な状態を維持するために使用するものであって、病気が改善したり、治ったりするものではない、ということを覚えておきましょう。

この記事を作るのに参考にしたサイト

参考[1]医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335AC0000000145#20