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食欲不振

ここでは、漢方で捉える食欲不振について詳しく解説します。

漢方は食欲不振をどう捉えているのか、そして西洋医療との違いはどこにあるのか?それぞれの考え方を紹介します。さらに、食欲不振においてどんな漢方が用いられるのかについてもまとめています。食欲不振の解消に漢方の力を借りたいという方は、ぜひ参考にしてください。

漢方から見た食欲不振の原因

食欲不振は、直接的には胃腸症状であると考えられています。

これは漢方でも西洋医学でも大差はありませんが、漢方の場合はさらに踏み込んで、症状を呈している本人が「実証」であるか「虚証」であるかの確認を行います。

「実証」とは、体力も抵抗力もある人のことをいい、「虚証」とは、体力が弱く抵抗力も低い人のことをいいます。

このうち、漢方では食欲不振は「虚証」の人がかかりやすい症状だと考え、根本的な原因として本人の体力のなさや抵抗力の低下を疑い、それらを高めていくことで必然的に食欲不振も改善できると考えます。

さらに、漢方においては食欲不振は他の病気にも関連があるとし、胃腸以外の器官における不調の有無も確認します。

本人が虚証か否かの判断は、腹部を診ることです。その際、水が溜まっているような音が聞こえたり、胃内停水の状態を呈していれば虚証であり、胃の機能が低下しているものと考えられます。

具体的には、胃の血流を良くし、消化機能を改善に導けるような漢方を提案します。

西洋医療における食欲不振の考え方

西洋医療では、食欲不振の原因として、精神的なストレス・胃腸機能の低下・胃腸に関連した重大な病気、の3つを挙げます。

基本的に食欲不振そのものは病気ではなく症状の一つとされ、大抵の場合は、胃腸機能低下の原因やストレスを解消すれば、食欲不振も改善していくと考えられています。

胃腸機能低下を引き起こす原因として考えられるのは、喫煙や暴飲暴食、肉や魚など脂っこいものの食べ過ぎ。

ストレスの原因として考えられるのは、過重労働など体力的な疲労、睡眠不足などです。

一方、症状の一つとして「食欲不振」が現れるものには、胃がん・膵炎・膵臓がん・肝炎・甲状腺機能低下症などがあります。また、妊娠初期にも食欲不振の症状が現れます。

食欲不振の原因が、ストレスや胃腸機能低下によるものなのか、それとも重大な病気が隠れているのかの判断は、食欲不振が続いている期間から判断されます。

そのうち、期間が長く継続している、食べると吐いてしまう、著しく痩せてきたといった場合は重大な病気である可能性が高く、早めの処置が必要です。

一方、ストレスや胃腸機能低下が原因の場合は、食事制限や禁煙など生活習慣の改善による処置を行います。

一次的な食欲不振では対症療法も有効です。胃腸薬を服用することで改善がみられることもあるため、薬の服用と併用して漢方を用いるよう勧められることもあります。

食欲不振に使用される漢方

食欲不振に用いられる漢方として代表的なものは、「六君子湯」「半夏瀉心湯」「補中益気湯」「十全大補湯」「人参養栄湯」「平胃散」です。

いずれも食欲不振に有効とされますが、それぞれ特徴は異なります。

六君子湯(りっくんしとう)

主に6つの生薬(蒼朮・茯苓・人参・半夏・陳皮・甘草)を用いて作られています。虚証に用いられることが多い漢方です。胃腸の働きを強化したり、水分の停滞(むくみ)を解消するサポートをすることで知られています。胃腸の調子を整えるため、食欲不振だけではなく、胃もたれや吐き気などに用いられます。

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

体力中等度(日常生活に差し障りがないくらいの体力がある方)向き。みぞおちにつかえ感があるときに用いられ、吐き気や胃もたれ、下痢などの改善も期待できます。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

病院でもしばしば使用される漢方です。人参・黄耆・蒼朮・柴胡・当帰など10種類の生薬からなり、胃腸機能の強化や体力を回復をサポートしてくれます。食欲不振や胃弱・疲労・風邪・夏やせ・痔などに用いられます。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

虚弱体質の方や冷えのある方に用いられる漢方。当帰・芍薬・地黄など10種類の生薬からなり、体力や気力を回復させる手助けをしてくれます。食欲不振のほか体力低下や疲労衰弱、冷え性、貧血、顔色が悪いときに用いられます。

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

人参を主薬とする漢方。病中・病後で体力が落ちているときや、貧血気味で冷え性の方、顔色が悪い方に用いられます。

平胃散(へいいさん)

日常生活に支障のないくらいの体力が残っている方(体力中程度)向き。蒼朮・厚朴・陳皮など6種類の生薬からなり、食欲不振やお腹のゴロゴロ、消化不良、吐き気、慢性胃炎などがあるときに用いられます。