大阪で選りすぐりの漢方専門薬局を紹介

病院に比べ、取り扱う生薬の種類が豊富で、漢方薬の専門知識を持った認定薬剤師が、細やかな判断と処方をしてくれる漢方専門薬局。特に大阪は、その認定薬剤師の数が全国トップクラスで、漢方薬局もたくさんあります。そんな 激戦区・大阪の中でも実績と豊富な経験があり、レベルの高い選りすぐりの漢方薬局を調査・紹介。大阪で漢方専門薬局をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

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漢方薬が得意な治療は?

漢方薬が得意としているのは、西洋医学では診断名が付けにくい症状の改善です。たとえば、虚弱体質による不調や体力の低下、加齢による様々な症状、アレルギー疾患、心身症や神経症、女性特有の更年期障害や婦人科系の症状などがあげられます。これらに適切な処方ができるのが、漢方薬局です。漢方薬がサポートできる代表的な病気と、大阪でその病気の治療を得意とする漢方薬局の情報をまとめて紹介します。

不妊

赤ちゃんが欲しいと思っていてもなかなか授からない
漢方では、子宮や卵巣の発育不全、冷え症、血が滞っている状態の症状を改善し、カラダが本来持っている妊娠力を取り戻すことを目指します。症状だけではなく、体質改善も目指すので、西洋医学的な意味で不妊の原因が明らかではなくとも、漢方薬で効果が出ることもあります。また西洋薬と違って、副作用が起こる心配もありません。
漢方の葵堂薬局hp画像

引用元:漢方の葵堂薬局公式(http://aoidou.com/)

知る人ぞ知る、不妊治療で評判の漢方専門薬局
不妊治療を続けているができない、40歳を過ぎているので体外受精をすすめられた、という人が多く来店する、知る人ぞ知る漢方専門薬局。不妊治療を15年続けても結果が出なかった夫婦が、処方により妊娠したケースも。
プロによる栄養指導も実施
薬剤師のほか、専門の栄養士も常在。食事が身体をつくる「医食同源」という考えのもと、栄養指導も行います。
創業20年、15万人以上の
健康相談
口コミで広まり、北海道、バリ島、上海から相談する人もいるほど。誠実なカウンセリングも評判が高いです。
改善した人の声
  • 人工授精を繰り返したけれどなかなか良い結果が出ず、体外受精もダメでした。友人の紹介で葵堂薬局のカウンセリングを受け、体の疲れを取り、丈夫な卵子になる漢方を処方してもらったところ、なんと6か月後に自然妊娠しました。

  • 病院で不妊治療をしましたが、流れ作業で治療が進んでいるようにしか感じられませんでした。そんな時に相談したところ、血液検査で妊娠しにくい原因が発覚。処方された漢方薬で体質が変わったことを実感し、少ししたら自然妊娠しました。

  • いざ妊活をはじめ、体質改善をしなければと悩んでいた時、こちらに相談。生活全般や仕事のストレスなどの話を聞いてくれ、漢方処方のほか食生活改善のポイントも教えてくれました。2種類の漢方薬を飲み、半年で妊娠しました。

  • 所在地
  • 大阪府堺市東区日置荘西町4-36-7
  • 営業時間
  • 10:00~19:00 日・祝日定休

アトピー・
アレルギー

身体の免疫機能の異常が原因
原因となるアレルゲンが体の中に侵入し、体の免疫が過剰に反応してしまった状態がアレルギーです。花粉症やアナフィラキシー、気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎が代表的な症状。漢方薬治療は、緊急を要する症状には向いていませんが、慢性化している症状に対してはとても有効です。
廣田漢方堂薬局hp画像

引用元:廣田漢方堂薬局公式(http://www.hirota-kanpodo.com/)

漢方薬と鍼灸治療でアプローチ
漢方薬を処方するほか、鍼灸治療も実施。内側と外側からのアプローチにより治療効果を発揮します。伝統中医学をベースにした「弁証論治」という方法を用いることで、皮膚病、アレルギー疾患などに対応します。
初回相談で徹底ヒアリング
初回相談は問診・薬の調合などを含め2時間という長丁場。2回目以降も1時間近くかかるため、完全予約制を採用。
小児アトピーで抜群の改善実績
小児アトピーは、漢方処方でほぼ100パーセント改善されています。大阪のみならず、全国各地から相談者が多数。
改善した人の声
  • 娘が生まれてすぐ喘息で入院、離乳食から普通食になる頃には皮膚症状が出て、アトピー性皮膚炎だと診断されました。漢方を始めて3年になり、体質改善されたのか今では誰も気付かないほどきれいになっています。

  • 漢方を始めて、まず赤みが引き、乾燥や痒さも徐々に落ち着いてきました。7ヶ月目に入った今は顔もだいぶ普通になり、とても嬉しいです。家族もびっくりしています。むくみも取れて、楽になりました。

  • 20代から飲酒量が増加、仕事もストレスが増え、運動もしなくなった生活をしていたら、ある日、顔にパンダのような赤い発疹が現れました。体質を変えたいと思い相談したところ、便通、睡眠など、生活の面での不快な症状が減りました。皮膚の症状も少しずつ良い方向に向かっています。

  • 所在地
  • 大阪府大阪市港区弁天4-5-1
  • 営業時間
  • 平日:10:00~18:00 、土曜:10:00~14:00 日・祝日定休

イライラ・
うつ

未病の段階から漢方で治療可能
精神疾患とまではいかないけれど、気分の不調は辛いもの。イライラやうつは、漢方治療においては、血、あるいは気が滞っている状態、足りなくなっている状態が原因だと考えられています。流れを良くしたり、補ったりすることで、西洋医学では病気とされない不調も改善できます。
福田漢方薬局hp画像

引用元:福田漢方薬局公式(http://kanpoukazoku.com/)

漢方の情報発信にも熱心な地域密着薬局
ラグビーの聖地花園ラグビー場にほど近い、近鉄奈良線若江岩田駅が最寄駅。開業して35年以上という地元に根付いた薬局です。ホームページには、漢方薬個別の処方、体験談、症状別コラムなどが掲載され読みごたえがあります。
子宝相談アドバイザーとして
薬剤師は35歳から5年間妊活をして、漢方で子宝に恵まれた経験あり。相談者は毎年50人を超えます。
活発に漢方の情報を発信
ウェブによる漢方の情報発信に熱心。ホームページに掲載しているコラムは1000近くと読み応えがあります。
改善した人の声
  • 夫との折り合いも悪く、最近ストレスが溜まり、電話をしていると声が詰まり、喉がふさがる症状が出ました。気の流れを良くする漢方薬を服用し、2ヶ月継続した後、しゃべりにくい症状が改善しました。

  • 両親の介護疲れによるストレスで悩んでいました。ストレスを抑える「抑肝散加半夏陳皮」という漢方薬と、数種類を処方して頂いた結果、イライラすることが少なく寝付きが良くなりました。

  • 上手にストレスが発散できず、胃が痛くなり下痢と便秘が酷くなる症状に悩まされていました。エネルギー不足もあり、元気を回復しつつ漢方薬で胃腸症状を改善。半年程度で、朝に目覚ましがなくても起きられるようになりました。

  • 所在地
  • 大阪府東大阪市瓜生堂1-3-13
  • 営業時間
  • 10:00~19:00 日曜定休

耳鳴り・
めまい

気になって仕方がない耳の症状
周囲には何の音もしないのに、「ジーン」「キーン」という音が聞こえているように感じる症状を耳鳴りと言います。音や随伴症状は原因によって様々ですので、まずは原因を突き止めることが重要となります。脳腫瘍や脳血管障害が原因の場合は西洋医療が第一ですが、高血圧、低血圧、更年期障害による耳鳴りには漢方がよく効きます。
春風漢方薬局hp画像

引用元:春風漢方薬局公式(http://harukaze-kanpou.com/)

ストレスからくる耳鳴り・めまいに実績豊富
大阪府豊中市にある漢方薬局。国際中医専門員でもある店主が、患者のひとりひとりの話を良く聞き、体の中で何が起こっているのかを説明し、その人に合わせた漢方薬を処方。耳鳴り・めまいをはじめ、その他の健康不安を受け付けます。
親身なヒアリングが評判
店主自身、長年患っていた症状を漢方で克服した経験の持ち主。相談者の目線で、親身にヒアリングを行います。
「国際中医専門医」を所有
店主は、本場・中国の漢方医である中医師に匹敵する「国際中医専門医」。高い専門知識を有しています。
改善した人の声
  • めまいがあり、常にフワフワした感じで歩くのが不安になって相談。漢方で不足している血と気を補う薬と、滞っている気を巡らせ自律神経を調節する薬を処方されたところ、2週間後にはめまい、フワフワ感がほとんどなくなりました。

  • 日中にめまい、ふらつきがあるものの、検査では異常なし。気と血が不足している状態だと考えられたので、気と血を補うものと、気持ちを楽にする「安神作用」のある漢方薬を処方されました。2週間後にはめまい、ふらつきがほとんどなくなりました。

  • ひどい便秘で、他にめまい、ふらつき、不安感などもありました。腸を潤す薬と、血を補う薬を処方して頂いたところ、2週間後には便が毎日すっきり出るようになり、1ヶ月後には、めまい、ふらつき、不安感なども改善しました。

  • 所在地
  • 大阪府豊中市寺内2丁目2-22 シャトーエデン 109
  • 営業時間・休診日
  • 平日9:00~19:30 土曜9:00~18:00 日・祝日定休

がん

辛いがん治療を軽減させる
がん治療において、漢方の役割というのは、がん細胞を除去する働きというよりも、がんの痛みを抑え、低下した自然治癒力や免疫力をはじめ、食欲や体力を回復させたり、抗がん剤の副作用を軽減させたりするために使われます。現場では、西洋医学と東洋医学の併用で、がん治療に対し効果的な結果を出しています。
漢方の葵堂薬局hp画像

引用元:漢方の葵堂薬局公式(http://aoidou.co.jp/)

検査結果から一人ひとりにあった処方を考える
がんという、西洋医療でも大きな負担がかかる大変な病気を漢方薬でサポートします。具体的には、徹底したヒアリングと血液検査によって、相談者の体質を理解して、完全オーダーメイドで漢方薬を処方。食事の指導も行います。
漢方と食事の両面サポート
血液検査から治療状況を徹底チェック。また、漢方処方だけでなく食事面からも免疫力向上に向けたサポートを行います。
こだわりの電話相談
なるべく身体に負担をかけず、体力を消耗しないための手段として電話相談を実施。不安や悩みをじっくりと解消します。
改善した人の声
  • 副作用をあまり出さず、抗がん剤治療が6クールできるようにするための漢方薬、血液の流れを良くするための薬を用意してくれました。無事に抗がん剤治療も終わり、がんが小さくなっていることを確認。副作用も少なく感じました。

  • 年を取り、前立腺がんと診断されました。食生活や生活習慣を変え、免疫力を上げていく漢方薬を飲むことに。半年後から1年半後の検査で数値はみるみる落ち、現在も安定しています。

  • 大腸がん術後3年の検査を受けました。おかげさまで腫瘍マーカーにも変化はなく順調です。当初は5個あったポリープも今回の検査で0になっていました。この頃は病気の心配もなく元気に過ごしています。

  • 所在地
  • 大阪府堺市東区日置荘西町4-36-7
  • 営業時間・休診日
  • 10:00~19:00 日・祝日定休

信頼できる大阪の漢方専門薬局ガイド

大阪で信頼できる漢方薬局をリサーチ。漢方カフェのような、いわゆるサプリメント(健康食品)を提供するのではなく、医薬品としてきちんと認可された漢方薬を処方できる、専門薬剤師が在籍している薬局を厳選しました。

漢方の画像
全国トップクラスの規模を誇る大阪の漢方専門薬局
全国都道府県の中でも、人口密度が東京について全国2位を誇る大阪。漢方薬・生薬を取り扱える認定薬剤師数も3000名近くおり、漢方薬局の数も全国トップクラスの規模です。ここでは、そんな大阪の漢方薬局をエリア別で紹介します。
大阪市のすぐ南側に位置する堺市から、河内長野市など南西部、空の玄関口・関西空港までを含むエリア。特に堺市は、古くから中国との交易拠点としても栄えてきたところで、評判の高い漢方専門薬局も多く点在しています。
  • 天人合一思想に基づく処方を実施
    ホームページでは、人体の内部の仕組みをひとつの小宇宙としてみる天人合一思想を根底に、病気にならない生き方のヒントを提示しています。
    所在地
    大阪府堺市中区深井水池町3160
  • 不妊
    がん
    イライラ・うつ
    全国薬局100選にも選出された漢方薬局
    実力ありとされる全国薬局100選に選出。血液や栄養状態から、体質や不足している部分を診て、漢方薬を処方します。
    所在地
    大阪府堺市東区日置荘西町4-36-7
  • 歴史的文化財でもある老舗中の老舗
    豊臣秀吉に土地を賜ったところから始まる歴史文化財的側面の強い漢方薬局です。漢方研究者も数多く訪れます。
    所在地
    大阪府堺市堺区西湊町3丁1-16
  • イライラ
    うつ
    漢方薬の持つ自然の力を最大限に利用
    国際中医師と管理薬剤師の資格を持つ店主が、相談者の体質や症状に合わせて質の高い漢方治療を行います。
    所在地
    大阪府藤井寺市岡2-8-9
大阪府のほぼ中央に位置する市で、同府の府庁所在地。大阪府、近畿地方および西日本の行政・経済・文化・交通の中心都市となっています。昔からの薬問屋の街もあり、漢方専門薬局も豊富に揃っています。
  • 不妊
    アトピー・アレルギー
    玉造で漢方一筋の地域密着薬局
    地元テレビ局に取り上げられたことがある知育の名物薬局。女性薬剤師が、漢方薬によって心身の調和をはかります。
    所在地
    大阪府大阪市天王寺区玉造元町8-21
    (玉造日の出通り中央)
  • 「丸漢」シリーズを販売
    実店舗で漢方相談や処方箋薬の調剤を行っているほか、肌に良い生薬を配合したスキンケアシリーズを開発・販売しています。
    所在地
    大阪府大阪市北区天満2-1-6(本店)
  • 祖父母の代から続く薬局
    薬局で育ち、色々な薬を服用して、経験を重ねた現店長と、その家族おすすめの漢方薬や健康食品を取り揃えています。
    所在地
    大阪府大阪市阿倍野区播磨町1-22-4
  • 不妊
    アトピー・アレルギー
    漢方と鍼灸治療の併用を実施
    東洋医学の王道である弁証論治を徹底的に行い、証を見極めた後、適切な漢方薬の処方、鍼灸治療を施します。
    所在地
    大阪府大阪市港区弁天4-5-1
門真市や守口市、東大阪市、八尾市など、河内と呼ばれるエリア。小さなネジから人工衛星までつくられる、「ものづくりの街」でもあります。人口の多い東大阪市、八尾市に、評判の高い漢方専門薬局が集まっています。
  • アトピー・アレルギー
    イライラ・うつ
    耳鳴り・めまい
    スクールイベントも行う漢方専門薬局
    自然治癒力を高め、快復へと導きます。辛い慢性病が治らない人は、各臓器のバランスを整える処方をします。
    所在地
    大阪府八尾市天王寺屋7-65
  • 不妊
    イライラ・うつ
    地元に根付いた35年の歴史
    第二子不妊、不育症、高齢妊娠などの不妊相談、腰痛・膝痛、更年期障害などの悩みを漢方で解決します。
    所在地
    大阪府東大阪市瓜生堂1-3-13
  • 不妊
    アトピー・アレルギー
    体質だからと諦めない
    豊富な経験、実績、カウンセリングを通して、相談者の体質・症状・原因に合わせた漢方薬を処方します。
    所在地
    大阪府枚方市伊加賀本町1-16
  • 不妊
    がん
    漢方を含めた自然療法を展開
    漢方薬だけでなく、アロマオイルやハーブティーといった自然療法に用いる商品も多数用意しています。
    所在地
    大阪府八尾市北本町1-3-30ハーモニアス北本町2F
大阪北部の地域を指すエリア。梅田や新大阪にアクセスが良く、住みやすい環境だと言われています。高級住宅街が開発された豊中市、池田市などに、穴場的な漢方薬局店が点在しているのが特徴です。
  • 不妊
    アトピー・アレルギー
    イライラ・うつ
    高槻市と茨木市に2店舗展開
    店のロゴマークは、吉兆を示す「瑞雲」。健康に悩む人の心を晴れやかにしたいという思いが込められています。
    所在地
    大阪府高槻市芥川町1丁目11-1
    岸田ビル 1F
  • 不妊
    アトピー・アレルギー
    アトピーを必ず治す
    店主自身がかつてアトピーに悩まされた経緯をもって、食生活やスキンケアのアドバイスも行います。
    所在地
    大阪府豊中市寺内2丁目2-22
    シャトーエデン 109
  • 「漢方薬を身近に」がコンセプト
    心と身体に優しい漢方専門薬局。症状だけでなく、生活習慣を加味した処方が受けられます。
    所在地
    大阪府高槻市上田辺町3-12光栄ハイツ高槻1F
  • アトピー・アレルギー
    自然の薬で悩みを解決
    長期間飲んでも副作用のない、安全安心で効果のある漢方薬を厳選しておすすめしている薬局です。
    所在地
    大阪府池田市宇保町4-10-102

漢方薬が得意な症状

漢方が得意とする症状は主に慢性疾患です。治るのに時間がかかる病気や、持病のように完治するのが難しい症状を和らげる効果があります。「何となく調子が悪いけど、病院で検査しても異常が見つからない」「何となく調子が良くない」といった病気になりきらない「未病」の症状に対しても有効です。具体的な例を挙げると、自律神経やホルモンバランスの崩れからくる症状が得意といえるでしょう。

一方、特定の菌が原因の症状や、外科手術や治療が必要な症状には迅速な治療が必要ですので、漢方薬ではなく、病院での診察が必要です。

  • 女性ホルモンの悩み
  • アレルギー疾患
  • 精神症状
  • 慢性の病気(冷え性など)
  • 虚弱体質
  • 加齢現象
  • 胃腸の病気

漢方で本当の症状を判断するために

漢方を服用するときには、自分の体がどのような状態であるかを知ることが大切。漢方医学では自分の体を知るために、多くの物差しが提唱されています。そのうち、知っておきたい3つの指標を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 陰と陽
    体が冷えているか、熱がこもっているかという傾向で2つに分類します。
  • 気血水
    体にあるエネルギー・栄養・潤いが足りているかどうかを測るものです。
  • 五臓
    肝・心・体・脾・腎の5つの物差しから、体の状態や弱点をチェックできます。

バランスがわかる陰と陽

陰と陽とは、古代中国で生まれた自然哲学の考え方のひとつです。漢方医学では、体力や気質など、人のバランスを示す重要な指標として、陰陽のバランスが特に重要視されています。

陰と陽は常に同じバランスではありません。互いに影響し合い、時期や場面に応じて流動的に変化。お互いの過不足を補うことで、体内外のからだの状態を整えています。 この陰と陽のバランスが整っている状態が健康であり、バランスが乱れ始めたら、あらゆる病気にかかりやすくなる前兆です。

この考え方を使用して、病気の症状を陽・陰の2つの要素に分けて分析できます。気や血など、体のエネルギーが十分にあり、新陳代謝が活発で病気への抵抗力が強い状態を陽証、反対に気・血が不足しがちで新陳代謝が衰えている状態を陰証と呼んでいます。

医学的概念 陰証 陽証
病態 寒性 熱性
気血 不足 充分
闘病反応 停滞 活発
顔色 不良
体温 低下 上昇
他覚的冷え 無~弱
温熱器具 好む 好まず
尿の色 透明 濃い

引用元:一般社団法人日本東洋医学会公式HP(http://www.jsom.or.jp/universally/examination/kyojitu.html)

体質を表す気血水

気血水とは、中国の伝統医学が提唱した考え方のことで、体の臓器や各組織が正常に働くために欠かせない3つの要素のことです。このうち1つでもバランスが崩れると他の要素にも影響が及び、病気や疾患にかかりやすい状態になってしまうという考え方があります。


  • 東洋医学における気とは、物を動かし、変化させるエネルギーを指します。ここでいう物とは、血液や代謝などの心身機能や体に取り込まれたもの全般のことです。気は口に入れるものによって変動しやすく、体が弱い人でも栄養バランスの整った食事を摂ることで気が強まり、健康に近づくと考えられています。
  • 血(けつ)
    血(けつ)とは、血液そのものの他に血液の循環作用も意味します。また、人間の思考を支える役割にも深く関係しているのが血です。血が不足することで精神にも悪影響をおよぼし、心身のバランスが崩れやすくなってしまいます。

  • 水とは、体の潤いを調節する機能です。 体の約3分の2が水分でできている人間の体。このうち血液以外の汗・涙・唾液などを総称したものが水です。水の働きが滞ると肌の乾燥が起こるだけでなく、老廃物が溜まって体がむくみやすくなります。
気虚 気の絶対量が不足した状態です。産生の低下、消費の増加が原因です。 全身倦怠感・易疲労感・気力の低下・食欲不振をきたします。
気逆 気は頭部から下肢、あるいは中心から末梢へと向かいます。これが逆流した状態を気逆といいます。 冷えのぼせ・発作性の頭痛・動悸発作・焦燥感を引き起こします。
気鬱 気の流れがうっ滞した病態です。 抑うつ気分・喉のつかえ感・腹部膨満感などがあります。
血虚 血の量の不足した場合に血虚の病態を呈します。 皮膚の乾燥やあれ、爪の割れ、頭髪が抜けやすい、月経異常を呈します。
瘀血 血の流通が阻害された状態です。停滞して血は、血の機能を発揮できなくなるとともにかえって有害なものとなります。 不眠・精神不穏・目のくま・月経異常を呈します
水滞 体内での分布の異常、水の体外への消失、消失による量の不足をすべて水の偏在と捉え、水滞という一つの病態で認識しています。 朝のこわばり・めまい・めまい感・水様の鼻汁・立ちくらみ・嘔吐・下痢・車酔いなどがあります。

引用元:一般社団法人日本東洋医学会公式HP(http://www.jsom.or.jp/universally/examination/ki.html)

身体を支える五臓を知る

五臓とは、自然界における森羅万象を5つに分類した五行を人間の体に応用した考え方のことです。

  • ・肝 肝とは、体の循環・代謝機能をつかさどるものです。
  • ・心 心では、血液の循環や精神活動を調節しています。
  • ・脾 脾とは、消化・吸収機能をコントロールするものです。
  • ・肺 肺では、呼吸や水分の循環を調整しています。
  • ・腎 腎は、生殖・発育・成長をコントロールする機能を持ちます。

気血水と同様に、からだを健康な状態で保ちたいなら、五臓の調子を整え、コントロールすることが大切です。五臓のうち、1つでも機能が劣ったり弱まったりすると、免疫力が落ちて不調が生じやすくなり、あっという間に体が弱まってしまいます。

どの臓が弱いかは人それぞれ違います。。人によっては複数の臓が同時にトラブルを生じて弱まってしまうケースも。 このトラブルを未然に防ぐなら、自身は、どの臓にトラブルを抱えやすいか知っておくことが非常に大切です。もし自己判断が難しい場合は、漢方薬局で相談してみると良いでしょう。

五臓 機能単位としての五臓の働き 五臓の異常を示唆する症候
1.精神活動の安定化
2.栄養素の代謝と解毒
3.血液の貯蔵と全身への栄養供給
4.骨格筋のトーヌスの維持、運動や平衡の制御
1.神経過敏、易怒性、いらいら
2.じん麻疹、黄疸
3.月経異常、貧血
4.頭痛、肩こり、めまい、筋肉の痙攣、腹直筋の攣急
5.季助部の腫れ・痛み
1.意識レベルの維持、意識的活動の統括
2.覚醒、睡眠リズムの調節
3.血液の循環
4.熱の産生、汗の分泌、体温の調節
1.焦燥感、興奮、集中力低下
2.不眠、嗜眠、浅い眠り、夢が多い
3.動悸、息切れ、徐脈、結代、胸内苦悶
4.発作性の顔面紅潮、熱感
1.食物の消化・吸収、水穀の気の生成
2.血液を滑らかにし、血管からの漏出防止
3.筋肉の形成と維持
1.食欲低下、消化不良、悪心・嘔吐、胃もたれ、腹部膨満感、腹痛、下痢
2.皮下出血
3.脱力感、四肢のだるさ、筋萎縮
4.考え込み、抑うつ
1.呼吸による宗気の摂取、全身の気の流れの統括
2.水穀の気の一部から血と水を生成
3.皮膚の機能の制御、防衛力の保持
1.咳嗽、喀痰、喘鳴、鼻汁、呼吸困難、息切れ、胸のふさがった感じ
2.気道粘膜の乾燥
3.発汗異常、かゆみ、かぜをひきやすい
4.憂い、悲しみ
1.成長、発育、生殖能を司る
2.骨、歯牙の形成・維持
3.泌尿能、水分代謝の調節
4.呼吸能の維持
5.思考力、判断力、集中力の維持
1.性欲低下、不妊
2.骨の退行性変化、腰痛、歯牙脱落
3.浮腫、夜間尿、目や皮膚の乾燥
4.息切れ
5.健忘、根気がなくなる、恐れ、驚き
6.白内障、耳鳴り

引用元:一般社団法人日本東洋医学会公式HP(http://www.jsom.or.jp/universally/examination/gozou.html)

漢方は漢方薬局で買うべき理由

漢方は一般の薬局・病院よりも、漢方専門の薬局で取り扱うものを購入することをおすすめします。理由は、取り扱う漢方薬の種類が多いことと、薬剤師・栄養士による効果的な栄養指導が受けられるからです。
同じ種類の漢方薬でも、通常の病院・薬局と漢方薬局では違いが生じます。それぞれで処方してもらえる漢方の特徴を知っておきましょう。

普通の薬局や通販で購入できる漢方と漢方薬局の比較

漢方薬局の漢方(医療用漢方薬)と、普通の薬局や通販で購入できる漢方の違いは、構成成分の量です。
薬局の漢方薬は、誰でも自由に購入できてしまうので、万が一の副作用が出ないように、医療用の漢方薬よりも生薬エキスの量を少なめに調整してあります。その成分量は医療用の約半分といわれています。

病院で処方される漢方薬と漢方薬局の比較

漢方薬局の漢方と病院で処方される漢方は、使用できる漢方薬の種類に違いがあります。
漢方専門の病院や漢方薬局では、患者の病気や症状にあわせて保険適用外の自由診療が行えるのが特徴。国内で承認されている漢方薬は、294種類中148種が保険適用内、のこりは保険適用外です。約半分の漢方や保険適用外の薬になります。 しかし、病院の処方は保険適用内で行われることが多く、その場合、保険適用外の漢方薬は処方されません。より多くの漢方の中から自分の症状に合ったものが欲しいなら、自由診療が可能な病院か、漢方薬局に行くことをおすすめします。

よくわかる!漢方の大百科事典

漢方薬の原料はすべて、植物・鉱物といった自然に存在するものからできています。古代中国から伝わった漢方は、歴史に名を残すような名医たちが試行錯誤を繰り返して体系化されてきました。西洋から伝わった西洋薬(新薬)とあわせて、現代の医療に用いられています。あまり知られていない漢方の力をわかりやすく解説していきます。

漢方薬と西洋薬(新薬)の違い

簡単に説明すると、漢方は身体全体の調子を整える、西洋薬(以下:新薬)は症状や病気をピンポイントに改善させる薬です。どちらにもいい点、悪い点があり、合わせて用いることで補い合うことができると考えられています。

新薬の多くは、ひとつの薬にひとつの有効成分で作られます。血圧を下げたり、病原菌を攻撃したり、解熱したり、症状に直接働きかけ、強い効果をもたらします。そのため、急性的な病気・疾患の治癒が得意。患者の状態や体質などはある程度考慮しつつも、検査で確認された症状に対し、画一化された方法で治療を行うケースがほとんどです。

一方で、漢方薬はひとつの薬に複数の有効成分を含むため、服用することで多くの症状に効果を発揮します。漢方医学の診察は、細菌や病原菌の検査ではなく、患者による訴えや患者自身の体質、症状のチェックです。診察後、その人の症状から適切な薬を処方します。得意な分野は、体の冷えや虚弱体質など、検査しても原因がわかりづらい疾患や、病気として診断されない体の不調(未病)などです。さらに、新薬による副作用の軽減にも大きな効果が見込めます。

それぞれ得意とする分野は異なりますが、近年の医療界では、東洋医学と西洋医学を組み合わせた治療が普及しています。2012年に日経メディカル開発が約350人の医師を対象に実施したアンケートでは、回答者の8割が漢方薬を処方していうほど。検査で発見できる重病や急性疾患は西洋医学で対応し、体の不調や西洋医学による副作用へのサポートを東洋医学が行うといった治療の多様性が見られているのです。

漢方薬と民間薬の違い

漢方薬と民間薬の違いを説明するうえで、ポイントとなるのは生薬です。あまり耳にすることはないかもしれませんが、合わせて紹介しておきます。生薬の説明を踏まえつつ、漢方薬と民間薬の違いについてみていきましょう。

生薬とは

生薬とは、植物・動物・鉱物などといった天然の産物から作られる薬のことを指します。薬といっても、化学的に分解したり、有効成分を抽出したりするのではなく、乾燥や切断、粉砕などといった簡単な加工によってつくられているものがほとんど。生薬の中で、最も代表的なのは植物です。よく「薬用植物」と言われているものが、まさに生薬です。例えば、ドクダミやタンポポは、「ジュウヤク(十薬)」「ホコウエイ(蒲公英)」という生薬名を持っています。このように、身近な植物も生薬として効能が認められています。

自然の恵みと、人間の知恵や経験が合わさって生まれた生薬。体全体を無理なく良い方向に導くという観点を持つ漢方医学において、最も大切な要素です。

漢方薬と民間薬の違い

漢方薬と民間薬の違いは、うえに説明した生薬に関係しています。漢方薬は、漢方医学の理論に基づいて、原料となる生薬を複数組み合わせて作れられた薬です。反対に、民間薬は、古くから庶民の間で効果があるといわれてきた薬であるため、生薬そのもののことを指します。よく知られている民間薬としては、アロエなどがあげられます。

もう少し詳しく説明すると、漢方薬と民間薬の間には「証」という決定的な違いがあります。漢方薬は、漢方医学で「証」という「この配合で作ればこの症状に効きますよ」という証明書がありますが、民間薬にはありません。民間薬はその名前の通り、民間療法に基づいて発展したものです。なので、効果はあるかもしれないけれど、証明されていなかったり、効果が薄かったりなどの可能性があります。

代表的な漢方薬に『葛根湯』という薬がありますが、この漢方薬はかぜ薬ではなく、葛根湯の証である頭痛・寒気などの症状が見られる場合に服用できるというわけです。一方、民間薬は日本で発達したものが多く、日本の風土や日本人の体質に適した薬が多いのが特徴。単体の症状に対して1つのみの薬を服用することが多く、有効性も定かではありません。言い伝えに基づいて調剤技術が発達したので、経験的で理論に基づいていないものが多いようです。

これだけは押さえておきたい漢方のキホン